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情報社会における身近なコミュニケーション手段
パソコンは2008年時点で日本の家庭の85%が所有していたが,当時は1人一台では無く,家族共有のパソコンというような位置付けで,インターネットの主要な利用手段だった.FacebookやmixiなどのSNSが日本でサービスを開始し,メールや掲示板,ブログ,チャットなどが同一プラットフォームで利用できるようになった.当時はパソコンなどを所有している大人の層を中心に利用が広まっていった.スマートフォンの発売などの影響で近年ではSNSは高校生を中心に利用されている.また,近年ではパソコンの世帯所有率をスマートフォンの世帯所有率が上回っているため,インターネットを利用する際スマートフォンから利用するのが一般的になってきている.これらは世帯所有のものが個人所有に変化していっていることを表していると言える.また,LINEやTwitterの普及に伴いSNSが生活インフラとして使われており,最近では行政や企業などもそれらのSNSを利用しながら運営しているところもめずらしくない.
情報社会におけるコミュニケーションの光と影
便利なものにはメリット・デメリットがある.これは情報技術の発展によるコミュニケーションの利便性が高まっていることについても言える.例えば,情報格差,健康への影響,いじめや犯罪に巻き込まれるなどの面があることを知らなければならない.また,その対処のためにも仕組みについて理解することが大切である.
スマートフォンなどの個人が所有できる情報機器が普及し,SNSの利用者が増加しているが,年齢や所得など,個人の技術や社会環境の差により格差(デジタルデバイド)が生じ,新しい情報を手に入れる機会や量が異なることがある.例えば年収により,インターネット利用者の割合が異なっている.また,ソーシャルメディアの利用者は年々増加傾向にあるが,30代を超えると年齢とともに少なくなり,60代では10%程度しか利用していない.年齢により情報源が異なっている.例えば60代以上では新聞やテレビ,ラジオを情報源としていることが多いが,20代程度ではインターネットの利用により情報を得ている.また,スマートフォン利用による情報収集では,自覚なく目や肩に疲労が溜まっていることがあったり,過度に情報機器に依存してしまう不安症などの健康被害(テクノストレス)が存在したりする.例えば,高校生の半分が1日あたり3時間以上インターネットを利用していたり,さらにその半分は5時間以上インターネット利用者が存在したりする.
情報社会における問題解決の重要性
情報社会は良い面と悪い面が存在し,問題が生じている.一方で,利便性を考えるとインターネットがない世界に逆戻りすることは現実的でないから,便利な面を十分に活用しつつ,悪い面に触れないように知識や思考力を高める必要がある.
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