まとめ:情報やメディアの特性と問題の発見・解決

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情報やメディアと問題の発見・解決のまとめプリント

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授業内容(第一回)はこちら.(別ページで開きます)

情報やメディアの特性

情報や情報技術を活用した問題解決をするためには,情報の特徴,メディアの特性について理解する必要がある.

  • データ:事象や現象を文字や数字や文字などで記号化し,記録したもの.
  • 情報:意味や価値が付加されたデータのこと.
  • メディア:表現,伝達,記録などの情報のやり取りを媒介するもの.

※媒介とは,「両方の間にはいって仲立ちをすること。橋渡し。」スーパー大辞林

私たちは生きていく上の意思決定において,意識的にも無意識的にも情報を元に判断したり,行動したりしている.そのため,たくさんの情報がある情報化社会の中では,情報やメディアの特徴を正しく理解し,情報を適切に扱ったり,正しい情報を取捨選択したりすることが求められる.

情報の特徴として,形がない,消えない,簡単に複製できる,容易に伝播するという4点があり,これらは「モノ」と比較すると対照的になっている.

 情報モノ
形がない見えないので,人によって解釈が異なる可能性がある.見えるので,人によって解釈が異なることが少ない.
消えない内容が複製されやすいため,元の情報を消しても残り続ける.また,複製されたことすらわからないことが多い.モノ自体が他者の手元に移動するため,元の場所から消える.また,複製が困難.
複製が簡単情報は記号や数字で記録されているため,複製がしやすい.モノは物質なので作るために時間とコストがかかる.
広まりやすい情報は簡単に複製でき,伝わる速度もインターネットなどを使えば世界中に一瞬で広がる.モノが広がるためにはそのものを遠くに届けるための時間が必要で,コストもかかる.

情報とモノの特徴の比較

表現手段としてのメディアには,文字,音声,静止画,動画などがあり,目的に合わせて適切なメディアを選択する必要がある.メッセージを伝える際には言葉や文字,事実を伝えるためには写真を使うなどと私たちは日常生活の中で自然にメディアを使い分けている.

問題解決と社会生活

私たちは問題を解決することにより生活している.ここでの問題とは,生活をする上での障害や理想と現実のギャップなどである.例えば,「電車に乗り遅れ,学校に遅刻しそう」というのが問題で,「タクシーやバスを使って学校に行く」という解決方法がある.また,「会社の売れ行きが悪く,倒産しそう」というのが問題で,「未来がなさそうな投資を打ち切る」のようなものが解決である.このように,小さい問題であっても大きな問題であっても私たちは常に問題を解決することによって生活している.

問題解決は問題を発見することによって始まる.問題を解決する方法は多数存在する.一例として,問題の発見,情報収集と分析,計画の立案(Planning),計画の実行(Do),結果の振り返り(Check),計画を再度改善する(Action),このようなサイクルで問題を解決する方法であるPDCAサイクルが存在する.

また,問題解決の過程において情報収集や分析にはコンピュータを用いることがあり,インターネットの情報を活用することがあるが,その情報が本当に正しいのかを確かめるのと同時に,どのような方法を用いるとどのような効用があり,効率化できるのかなどを一緒に考える必要がある.

情報の可視化と新たな情報の創出

問題解決のためには情報の分析や収集が欠かせないが,そのためには目に見えないはアイデアや考えなどを可視化することが必要になってくる.また,情報を可視化することにより,他者に伝えやすくなったり,整理しやすくなったりする.情報を可視化する方法としては,言語化することや書き出すことなどが挙げられる.

プレーンストーミング:A・F・オズボーンが考案したアイデアを生み出す方法

プレーンストーミングの基本ルール

ルール説明
量より質アイデアの良し悪しを問わず,たくさんのアイデアを出せるだけ出す.
制約を設けないテーマに関係することであればどのような奇抜な発想であっても受け入れる.(当人がテーマに関係すると思っていれば良い)
便乗の奨励他人の意見を参考にさらに意見を付け加えたり,発想を広げたりすることも歓迎する.
批判の禁止批判すると案を出す人が萎縮してしまうことがあり得るので,アイデアを出している段階では批判をしない.

他にも,情報を段階に分けて整理する方法として,大きな画用紙にアイデアを書いた付箋を貼って情報を整理する方法や,木の枝のように(樹木図)のようにアイデアを並べて整理する方法などが存在する.

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